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マダラサソリで書類送検……




恐れていたことが起きてしまいました

今までグレーだグレーだと言われ続けていた
「在来のマダラサソリ」で特定外来生物被害防止法違反が適用されてしまったようです。


本ブログでも10月末に「マダラサソリの外来生物法上の取り扱いについて」という記事を
書いたばかりだったこともあり、非常に驚きました。

今回はネットオークションでマダラサソリを売り捌いていた男と、
その落札者が書類送検されたようですが、
焦点となるマダラサソリは宮古島で採集されたものと言うことでした。

マジか……。
環境省への問い合わせをした印象では、国産マダラサソリの対応については、
ケースバイケースと決めあぐねているようだったのですが……。

もちろん採集した生物をネットオークションで売り捌くような行為は
法の如何に関わらず言語道断なのですが、(買う方も同罪です)
今回の件については本当に特定外来生物被害防止法違反となるのかどうか疑問が残ります。

詳しくは上の文字リンクの記事を参照頂きたいのですが、
宮古島のマダラサソリは外来生物法で規制される
特定外来生物の定義に当てはまらない可能性があるためです。

環境省への問い合わせ結果では「外来種かどうか現在調査を進めている」ということで、
在来種か外来種かはまだ結論が出ていないはずなんですよね。
※国立環境研究所の記載では自然分布

まさか、そのような曖昧な状況で書類送検に踏み切るとは。
しかも事前に何の公布もなしですよ。

環境省だって、
国産のマダラサソリが予てより合法のキョクトウサソリとしてマニアに認知され、
ショップでの販売や飼育が行われてきた事実を把握していないはずがないのに……。

マダラサソリの取り扱いをしっかり周知することも環境省の仕事であると思うのですけどね。

-------------------------
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律 第二十八条より 
国は、教育活動、広報活動等を通じて、特定外来生物の防除等に関し、
国民の理解を深めるよう努めなければならない。
-------------------------


↑というか環境省が外来生物法に抵触しているのでは?(笑)

などと冗談はさておき......、
今回の一件はマスコミにも取り上げられ、
一部の報道ではマダラサソリがさも危険なサソリであるかのような事実無根の脚色すら見られました。



強毒サソリって......(;'∀')

他にも「毒針をもつマダラサソリを郵送」だとか、(逆に毒針がないサソリってなんですか)
無駄にアップで撮影していたり……。
まぁ、無害な極小の在来サソリを郵送!じゃ撮れ高にならないからね。

マダラサソリが大々的に特定外来生物として露出してしまったことで、
今後、一般人からはより強い規制を求める声が出てくることでしょう。
実際、SNSを見ていると批判的な意見も多いですし。

今回の事件が本当に特定外来生物被害防止法違反であるかどうかは別にして、
環境省はそのような大衆の声を追い風にして、
マダラサソリの全面規制を強行しようとしているのではないでしょうか。
そのような気がしてなりません。




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マダラサソリの外来生物法上の取り扱いについて

タイトル通りです。

初めに結論からお伝えしますと、
「日本在来のマダラサソリを採集、飼育した場合は外来生物法に抵触する可能性がある」

ということです。


つい先日、Twitterにて
「マダラサソリは特定外来生物に指定されてるため、例外なく採集・飼育が不可能」
という話題を目にしました。

マダラサソリを飼育している私にとってはまさに寝耳に水!

慌てて調べてみると、
今年の4月以前にマダラサソリについて環境省に問い合わせをされた方がいたらしく、
その時点で一部のマニアには共有されていた話題のようです。
……誰か私にも教えてくれなかったものか。世知辛いなぁ( ;∀;)

皆さんご存知のように、「キョクトウサソリ科の全種」は特定外来生物に指定されているため、
その中には当然、キョクトウサソリ科であるマダラサソリも含まれています。

その一方で、
日本在来のマダラサソリについては、「在来種であるため規制を受けない」ということが
飼育者の中では通説となっていました。

その根拠は外来生物法の第一章 第二条(定義)としてこのような記載があったためです。

--------------------------------------------
(定義等)
第二条 この法律において「特定外来生物」とは、
海外から我が国に導入されることによりその本来の生息地又は生育地の外に存することとなる生物
(その生物が交雑することにより生じた生物を含む。以下「外来生物」という。)であって

我が国にその本来の生息地又は生育地を有する生物(以下「在来生物」という。)と
その性質が異なることにより生態系等に係る被害を及ぼし、
又は及ぼすおそれがあるものとして政令で定めるものの個体(卵、種子その他政令で定めるものを含み、
生きているものに限る。)及びその器官(飼養等に係る規制等のこの法律に基づく生態系等に係る被害を
防止するための措置を講ずる必要があるものであって、政令で定めるもの(生きているものに限る。)に限る。)をいう。

--------------------------------------------

ピンク太字の部分を参照ください。
外来生物法の定義では、特定外来生物とは海外由来の生物に限られていることが分かります。

すなわち日本国内である石垣島、西表島、宮古島に自然分布している在来のマダラサソリについては、
外来生物法の定義外であるため、特定外来生物の規制を受けないという考えです。

しかし、Twitterで問い合わせをされたという方曰く、
「マダラサソリは例外なく、特定外来生物として規制を受ける」ということでした。

でも、それっておかしいんじゃない??
なぜ特定外来生物の法律上の定義に当てはまらない在来のマダラサソリまで規制されるの??

飼育者の責任として白黒はっきりさせるべく、
私も環境省の外来生物室の担当者に問い合わせを行いました。


以下に私がした質問とその回答を示します。

Q1.キョクトウサソリ科の全種が特定外来生物に指定されているが、
 マダラサソリの取り扱いはどのようになっているのか。

A1.キョクトウサソリ科の全種に含まれるため、特定外来生物として規制されている。

Q2.外来生物法上の定義として、特定外来生物とは海外由来の外来生物のみに限定されている。
 そのため在来のマダラサソリについては規制の対象外となるではないか。

A2.環境省としては国内に分布しているマダラサソリが外来種ではないか現在調査を進めている。

Q3.国立法人である国立環境研究所のホームページには
 八重山諸島のマダラサソリは自然分布であると記載されている。
 すでに調査は終了しているということではないのか。

A3.それについては知らなかった。しかし環境省の方針としては今後も調査を続けることになっている。

Q4.調査結果が在来種ということであれば規制の対象から外れることはあるのか。
A1.調査結果次第では4年ごとの見直しの際に特定外来生物の指定から除外される可能性もある。

Q5.国内に分布しているマダラサソリが在来種であるなら、特定外来生物の定義外である。
  特定外来生物として規制することは外来生物法上では不可能でないか。

A5.キョクトウサソリ科の全種が特定外来生物であるとしか言えない。今後、見直しがされる可能性はある。

Q6.今後、国内のマダラサソリが在来種と認められた場合、
  現状の規制と矛盾が生じるのではないか。法律として欠陥があるのではないか。

A6.法律を定めたものは私ではないため、何とも言えない。

Q7.実際に国内に分布しているマダラサソリが規制を受けた事実は存在するのか。
A7.マダラサソリとしては通報を受け、調査が行われたことがある。
  特定外来生物かどうか調査する際には調査票を用いるが、
  調査票にはその生物がどこに由来するものなのか記載する項目がないため、
  国内に分布していたものかどうかは分からない。
  特定外来生物の調査は、指定された種であるかどうかで判断される。

Q8.石垣島、あるいは西表島といった国内の出自が明らかであるマダラサソリを
  飼育した場合、外来生物法に抵触するのか。

A8.ケースバイケースとしか言えない。今後、規制が見直される可能性はある。

以上です。
※会話は全て録音済み

色々と思うところはありますが、
回答を粛々と受け止めたいと思います。

結果は記事の冒頭でお伝えした通りです。

西表島等、国内で採集された個体については「ケースバイケース」という言質を取りましたが、
そもそも特定外来生物の調査において、
それが海外由来か、国内由来かという肝心な部分が調査内容に入っていないことが分かりました。

すなわち、現状では例え日本在来のマダラサソリであったとしても、
特定外来生物の調査を受けることになれば、
規制を回避できない可能性があるということだと思います。


残念ながらキョクトウサソリ科の全種が特定外来生物に指定されてから
すでに6カ月以上が経過しているため、飼育継続の許可申請はできません。
私自身としては、このような現状では飼育を継続することは難しいと判断しました。
よって、現在飼育している個体については適切に処理することになります。


また本ブログのマダラサソリ記事に関しても、
将来、規制対象から完全に外されるまでは一部を除いて非公開にしたいと思います。
(飼育欲を刺激しかねないため)

本記事に加えて検索でヒットすることが多い記事については、
情報の周知共有を目的として、注意喚起を加えて公開状態を維持します。

長々となりましたが、
マダラサソリの外来生物法上の取り扱いについて、
私と同様に疑問を抱かれている皆さんの参考になりましたら幸いです。



追記
ついに国産マダラサソリで書類送検された飼育者が出てしまいました。
「マダラサソリで書類送検……」


灰色だったものが黒になりました。
これが環境省のお沙汰です。
国産であってもマダラサソリは飼育しないように!!!


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威嚇!

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いつの間にか……

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まさかの…!?

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Author:TSK
生まれついての石好きですが、
学生時代に植物、爬虫類、両生類、昆虫への興味が開花

本ブログでは主にそれらの話題を書いていくのかも?

ボールパイソンの「レッちゃん(レッサー・♀)」「モーくん(ハイポモハべ・♂)」を飼っている他、
マウスの繁殖、オオクワガタのブリードにも手を出してます

その他趣味は野草料理に薫製!
ゲテ食いも大得意
離島・沖縄大好き人間であります

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