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小笠原諸島遠征記④ 長崎ループトンネル~初寝浦海岸

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父島での2代目相棒!!!!
⇒前回の記事はこちら

自転車ではとても回り切れないので、原付を借りることにしました。
(父島舐めてた……)

しかしGW期間に予約していなくても残ってるもんなんですね。

原付が使えないとなると移動手段には困っただろうし有難かった!

ちなみに、
父島で原付を借りる際には「原付乗り慣れていますよね??」と執拗に確認されました。
どうやら借りた直後の事故が頻発しているみたいですな。
レンタル会社の駐車場から出発した瞬間に、
アクセル開放し過ぎでコントロールがとれなくなって歩道にどーん!!てな感じに。

自転車と大して変わらないと思われがちな原付ですが、
乗れないものは乗れないので、経験が無い方は事前に練習しておくべきでしょう。

実際に乗ってみた感想ですが、やはり離島の足として原付は最高ですわ!

まず視野の広さ。
樹上を飛ぶ鳥や、逆に足元の生物に気づきやすいです。
また車と違ってささっと乗り降りできるので、
小まめに気になるところを確認できたり……etcetc

小笠原での移動手段には原付がオススメですね!間違いない。
※ちなみにガソリン代は2日間で600円くらいでした。とてもリーズナブル。

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【長崎展望台】

自転車では難所だった展望台までの坂も原付であればなんのその。
圧倒的時短、体力の温存が出来ました。

滞在時間をフル活用するためにも移動手段は選ぶべきですね(;・∀・)
そのことがよーく分かりましたよ。


天気はハートロックツアーに引き続き曇り時々雨。
眺望に関しては残念な2日目です……。

さて、第1の目的地である「長崎ループトンネル」はもう少しだ!

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【長崎ループトンネル上】

ここには安山岩で出来た枕状溶岩の露頭があります。
この安山岩中からは単斜エンスタタイトの結晶が見つかるのだ!
単斜エンスタタイトは世界でも僅か数か所でのみ確認される希少な鉱物らしい。

鉱物好きとしては見に行かない訳にはいかないよね?

と思っていたのですが、現地に到着した瞬間、単斜エンスタタイトのことはさっぱり忘れてしまいました(笑)

なぜなら……

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なんじゃこれえええええええ!!!??!?

露頭にはびっしり謎の植物が生えていたのでした('Д')
なんだこの多肉!!本州で言うところのツメレンゲ的なものかな?
まさか小笠原の固有種じゃないだろう。

調べてみると、マダガスカル原産のベンケイソウ科の植物「キンチョウ」でした。
やっぱり外来種だったか。こんなのあるなんて聞いてなかったもん。

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にしても凄まじい存在感です。
単斜エンスタタイトよりもこちらの観察に夢中になってしまいましたよ。

よく見ると目みたいに見える部分があって、意外と愛嬌があります。
小トトロ、そしてムーミンのニョロニョロを足して2で割ったような。
いやぁ、興味深い植物ですね。

※ちなみに単斜エンスタタイトも写真を撮ったはずなんですがデータが入ったSDカードがどこぞに消えてしまいました(´;ω;`)
見つかったら写真を追加したいと思います……


まさかの出会いに30分はここで露頭を観察していたかも?
時間も日没に近づいてきたので、慌てて次のポイントに移動しました。

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【シチヘンゲ】

道端にはやはり外来種が多いです。
明るいうちに撮影していなかったので撮り直し。
可憐なお花なんですけどねぇ。

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【ギンネム】

移入種「ギンネム」。
マメ科特有の根粒菌共生によって成長が早いため、
移入当時は裸地の緑化や薪炭としての利用等を考えられていたようですが、今では制御下にあらず。
至る所で繁茂する姿を見ることになりました。
本種はいち早く樹高を伸ばして、在来種の成長を阻害しているようです。

期待した成長の早さが仇となったか。

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しかし、ちゃっかり移入種を利用している在来種もいます。
「ハシナガウグイス」です。

ギンネムの花や蕾(に集まった虫?)を美味しそうにつついていました。

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名前の通り嘴が長いっ!
コンビニの唐揚げ棒なんかに刺さってる木の串の先端みたいです。



ウグイスの鳴き声と言ったら「ホーホケキョ」ですが、
本種もそれっぽい感じで鳴きますよ。
動画でどうぞ。

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道にはノヤギ注意の看板も。
ご当地看板ですかね。

沖縄には在来種のロードキル防止の看板がありますが、
こちらの意味合いは異なるでしょう。

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ノネコの捕獲器も設置されていました。
ハートロックコースのものは蓋が閉じていましたが、こちらはしっかり稼働中。

GWなのに捕獲事業は休まず行っているんですね。
ほら、こうした狩猟用罠は設置期間中は毎日確認する義務がありますから。

父島の外来種への取り組み、注力ぶりはさすがの一言です。

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路面に散らばったタコノキの実。
これは一体?

外来種のドブネズミがタコノキに登って果実を齧ることもあるようですが、
よく見ると落ちた実の近くには一緒に繊維質の塊も落ちていますね。

これはペレットと言いまして、オガサワラオオコウモリが果実の繊維を吐き出したものらしい。

おお~ここはオオコウモリの餌場か!!

オガサワラオオコウモリもぜひ見てみたい固有種でした。
その気配を感じ、興奮するTSK!(;´Д`)ハァハァ

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果実にしがみつくオオコウモリを幻視す……。

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【20m電波望遠鏡】

国立天文台VERA小笠原観測局にある巨大なパラボラアンテナ。
立派な姿につい寄り道してしまいましたよ。

その正体は電波望遠鏡なんだとか。
国内に4つ設置された電波望遠鏡を組み合わせると、月の表面にある一円玉サイズのものすら判別できるんだと。
父島最大の構造物でもあります。

この電波望遠鏡ですが、夜にはライトアップされてオレンジ色に浮かび上がるため、
発光きのこグリーンペペ(ヤコウタケの愛称)に因んで「オレンジペペ」とも呼ばれるそうですよ。

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見慣れた姿が……。
と思ったら固有種「オガサワラヒヨドリ」でした。



ピィーヨピィーヨと鳴きます。

原付を乗り降りしながら道を進んで行くと、

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【初寝浦海岸入口】
着いたぞ!第2の目的地!

午後の部のメインイベントとして、
初寝浦海岸にあるというウグイス砂を見に来ました。
ウグイス砂とは頑火輝石を含んで緑色に見える砂のことです。
遠征記②で紹介した釣浜にもありましたね。

でもウグイス砂と言ったら初寝浦が有名ですし、ぜひとも見に行かないと!

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ん!?海岸まで45分!??

しかも中々標高差がありますね。
気軽に訪問できる観光名所だと思っていましたが、これは予想外にハードだぞ(;'∀')
すでに日没直前。降っているうちに日が暮れるでしょう。

ああヘッドライト持ってきて良かった。

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最初は少々のアップダウンがあるものの、比較的平坦な道になっていました。
この辺は楽でいいや。

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おお~枕状溶岩だ!!
小笠原ならではの露頭の上を歩けるなんて贅沢なことですね。
途端にこの道が好きになりましたよ(笑)

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休憩ポイント。
ここから下はガスに覆われていて地形がよく分かりませんでしたが、
一気に200m程も降っていくはず。

覚悟しながら休憩所を後にすると、

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うひゃーやっぱり急だ!!
下り一辺倒な道を進んで行きます。

初寝浦海岸に行くときは軽い登山を想定していきましょう。

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道中にあった謎の構造物。
突っ張り棒みたいだけど、道が崩れないように支えているのかね。
こういうのは初めて見ました。

約20分降り続けてようやく……

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海岸着!!

誰もいねぇ!!!(この時間なので当たり前)
真っ暗になる前に何とか到着できましたよ。

さて、問題のウグイス砂はっと……

あれ?砂浜が全然緑っぽくないぞ??なんで??

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やっぱり緑じゃないよね?
あとで調べてみたら、初寝浦海岸もぱっと見は普通に白い綺麗な砂浜なんですね。

ウグイス砂のイメージが先行し過ぎてしまったか。
若干、緑色っぽいところもあったのでそこを見てみると、

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なんか黒っぽい鉱物が混ざっているぞ!

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拡大撮影して分かりましたが、この黒いのは頑火輝石の結晶でした!
釣浜のものより大きい結晶であるため、黒っぽく見えるんですねぇ。
という訳で、砂浜の見た目緑加減は釣浜の方が上でした。
(晴れている昼間だとまた見え方が違うようです)

※そしてこの写真を最後に愛機TG-4が逝きました。ソルトウォーターは無理だった……。


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すっかり暗くなった道を戻ります。
うーん、ハートロックで脚を使ってしまったこともあり階段がしんどい(-_-)

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ベニタケらしきキノコ発見。
しかし小笠原の菌類は分からぬ。

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ムニンツユムシ!?
父島で見る昆虫はどれもレアです。

緑のヤツらの影響で、そもそも昆虫自体が少ないですから……。

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【長崎の坂より港の夜景を眺めて……】

なんとか初寝浦登山道(笑)を脱出し、集落に戻るとなにやらお祭りをやっていました。

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小笠原諸島返還50年の記念イベントでした!
※産業祭「ボニンバザール」
とぼけてみましたけど、もちろん知っていましたよ(^^)b

島の人が総出でイベントを盛り上げています。
父島の活気は凄いね!
残念ながら出遅れてしまったようで、出店の食べ物は売り切れていました。くぅ~~!

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一大イベント「メカジキ解体ショー」もご覧の有様。
ああ私も食べたかった……。

しばらくコンサートを眺めていましたが、
お腹が減ってしょうがないので、会場を後にしてお店を探すことに。

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【Bonina ボニーナ】

おしゃれな雰囲気のお店を発見!
お店の前のメニュー看板には、なんと「ワラビ」の文字がありました。

うおお、ハートロックツアーで子供たちが採ってた父島産のワラビじゃないか!!
ちょうど食べたいと思っていたところに僥倖でした。

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島ワラビのパスタ。
父島のワラビは美味しかったです。

食べたいと思ったものをすぐに食べられる父島は最高ですね。(一気にテンション↑)
観光客の身としては至れり尽くせり気分ですよ。

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食事を終えてイベントに戻ると、最終盤の抽選会の真っただ中でした。
私も参加していたのですが、残念ながらはずれ。

島民1年目?の方がおがさわら丸のペアチケットを当てていましたね!
いいな~!

同時にやはり移住者がいるんだなと実感。
最近はサーファーに人気がある海岸近くの町が移住者で賑わってきているというニュースを見ましたが、
そういった点で言うと父島の魅力はダイビングでしょうか。
何にせよ若者に魅力的な島の未来は明るいだろうね。


寝る前にチラッと港まで生物観察に繰り出しました。

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ユースで聞いた話だと、昨夜は「とびうお桟橋」でシロワニが泳いでいたらしいのですが、
この日は見当たりませんでした。

港には釣り人が沢山いたので、何を釣っているのか見てみると、

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アオリイカだっ!!

ちょうどイカ釣りのシーズンでしたね。
今回は釣り具を持ってきていませんでしたが、次回は釣りもしてみたいところです。

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ボラが沢山泳いでいるのをみると、海は繋がっていることを実感しますね(笑)

疲れていたので、この日は早めに床に就きました。
明日はいよいよ父島で行動する最後の日、片道2時間の秘境「ジョンビーチ」を目指します。

「小笠原諸島遠征記⑤ 奇跡の出会い「アカガシラカラスバト」」編に続きます!



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TSK

Author:TSK
生まれついての石好きですが、
学生時代に植物、爬虫類、両生類、昆虫への興味が開花

本ブログでは主にそれらの話題を書いていくのかも?

ボールパイソンの「レッちゃん(レッサー・♀)」「モーくん(ハイポモハべ・♂)」を飼っている他、
マウスの繁殖、オオクワガタのブリードにも手を出してます

その他趣味は野草料理に薫製!
ゲテ食いも大得意
離島・沖縄大好き人間であります

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